児童虐待 子ども虐待 幼児虐待 児童虐待の特徴 児童虐待定義 虐待に関する法律 虐待による行動面・精神面・身体面の特徴 性的虐待に関して 身体への外傷と特徴

児童虐待、子ども虐待、幼児虐待など呼び方はさまざまですが、定義は同じです。

身体的暴力


■該当する刑法
・暴行罪(刑法第208条)
・傷害罪(刑法204条)
理不尽な理由で、または、必要以上になぐる、ける、殴るふりをする
髪を引っ張る、首をしめる、引きづりまわす
刃物などの凶器を身体につきつける
物をなげつける
タバコの火を押し付ける
熱湯を浴びせる・浴槽におぼれさせる
など
厚生省定義
外傷の残る暴行、あるいは、生命に危険のある暴行。
〔生命に危険のある暴行とは首を絞める、殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、熱湯をかける、
布団蒸しにする、溺れさせる、逆さ吊りにする、異物をのませる、食事を与えない、冬戸外にしめだす、
縄などにより一室に拘束するなど。意図的に子どもを病気にさせる。〕
大阪府検討会議定義
親または親に代わる養育者により加えられた身体的暴行の結果、児童に損傷の生じた状態で、
以下の要件を満たすもの。
虐待行為が
@非偶発的であること(単なる事故でないこと)
A反復・継続的であること。
B単なるしつけ、体罰の程度を超えていること。

*大阪府検討会議定義は1997年時点での定義により、現在変更の可能性あり。

ネグレクト
(養育の拒否・怠慢)

■該当する刑法
・保護責任者遺棄罪
(刑法第218条)
子どもを長時間、家に置いたまま外出する
子どもを車内に長時間置いたまま離れるなど、子どもの安全をおびやかす。
十分な食事を与えない
病気や怪我をしても病院に連れて行かない
お風呂に入れない
おむつを替えない
健康状態をそこねる行為など。
厚生省定義
・子どもの健康・安全への配慮を怠っているなど。例えば、
(1)家に閉じこめる(子どもの意思に反して学校等に登校させない)、
(2)重大な病気になっても病院に連れて行かない、
(3)乳幼児を家に残したまま度々外出する、
(4)乳幼児を車の中に放置するなど。
・子どもにとって必要な情緒的欲求に応えていない(愛情遮断など)。
食事、衣服、住居などが極端に不適切で、健康状態を損なうほどの無関心・怠慢など。
例えば、
(1)適切な食事を与えない、
(2)下着など長期間ひどく不潔なままにする、
(3)極端に不潔な環境の中で生活をさせるなど。
・親がパチンコに熱中している間、乳幼児を自動車の中に放置し、熱中症で子どもが死亡したり、
誘拐されたり、乳幼児だけを家に残して火災で子どもが焼死したりする事件も、ネグレクトという
虐待の結果であることに留意すべきである。
・祖父母、きょうだい、保護者の恋人などの同居人がア(身体的虐待)、イ(性的虐待)又は
エ(精神的虐待)に掲げる行為と同様の行為を行っているにもかかわらず、それを放置するなど
大阪府検討会議定義
養育者による児童の健康と発育・発達の保護、衣食住の世話、情緒的・医療的ケア等が不足
または欠落したために、児童に栄養不良、体重増加不良、低身長、発達障害(運動・精神・情緒)等の
症状が生じた状態で、以下のいずれかによるもの。
@養育の放棄・拒否
A養育の無知(養育者に育児知識、または能力がない)

*大阪府検討会議定義は1997年時点での定義により、現在変更の可能性あり。

精神的(心理的)虐待



■該当する刑法
・傷害罪(刑法204条)
大声でどなる
子どもの存在を否定したり、自尊心を傷つけるような暴言
何を言っても無視する
人前でひどく侮辱する
発言権を与えない
脅したり怯えさせたり、子どもの心に深く傷をつける行為
子どもの前で暴言をいう、夫婦ケンカをする
厚生省定義
・ことばによる脅かし、脅迫など。
・子どもを無視したり、拒否的な態度を示すことなど。
・子どもの心を傷つけることを繰り返し言う。
・子どもの自尊心を傷つけるような言動など。
他のきょうだいとは著しく差別的な扱いをする。
子どもの面前で配偶者やその他の家族などに対し暴力をふるう。
大阪府検討会議定義
養育者により加えられた行為により、極端な心理的外傷を受け、児童に不安・怯え、うつ状態、
凍り付くような無感動や無反応、強い攻撃性、習慣異常等の日常生活に支障をきたす精神症状が
生じた状態で、以下の要件を満たすもの。
(1)・身体的暴行による虐待
   ・養育の放棄・拒否による虐待
   ・性的暴行による虐待を含まない

*大阪府検討会議定義は1997年時点での定義により、現在変更の可能性あり。

性的虐待

■該当する刑法
・強制わいせつ罪(刑法176条)
・強姦罪(刑法177条)
・児童福祉法違反
(刑法第60条第1項、第34条第1項第6号、淫行罪)
やりたくないことを無理やりさせられる、性器や性的な行為を見せられる。
性器を触る、触られる
子どものポルノ写真を撮るなど
脅しや暴力的な性行為で、子どもの性的権利を脅かす行為
厚生省定義
子どもへの性交、性的暴行、性的行為の強要・教唆など。
性器を触る又は触らせるなどの性的暴力、性的行為の強要・教唆など。
性器や性交を見せる。
ポルノグラフィーの被写体などに子どもを強要する。
大阪府検討会議定義
養育者により、児童が性的暴行または性的いたずらを受けたもの。
SCOSACの定義
性的接触に同意できる年齢以下の子どもに対して、性的に成熟した大人が、子どもとの関係における社会的責任を
無視して、大人の性的満足に至る行為をもつこと。


*大阪府検討会議定義、SCOSACの定義は1997年時点での定義により、現在変更の可能性あり。

 子ども虐待とは>pdf(コチラにとても詳しく書いてありますので、参考にしてください)

■次のようなことも虐待にあたります

・泣き止まないので激しく揺さぶったり、ふとんでおおったりする。・柱やベッドに縛りつける

・食事の変わりに菓子を与えるなど、必要な栄養が取れない食生活をさせる。

・危険なものを飲ませたり、食べさせたりする。

・不衛生な環境で生活させる

・子どもの気持ちに反して学校に行かせない

・深夜に、居酒屋やゲームセンターなど、子どもにふさわしくないところに度々連れて行く

・子どもの能力以上のことを要求して、できないときつく叱る

・「お前はバカだ」「死んでしまえ」などと、大声てどなる・脅す

・いかがわしい本やビデオをみせる・セックスを見せる

■子ども虐待の定義
 子ども虐待については様々な定義が試みられてきたが、児童虐待防止法においては、「児童虐待」を殴る、蹴るなどの身体的暴行や、性的暴行によるものだけでなく、心理的虐待やネグレクトも含むものであることを明確に定義している。
 具体的には、児童虐待防止法第2条において、「この法律において、「児童虐待」とは、保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう。以下同じ。)がその監護する児童(18歳に満たない者をいう。以下同じ。)について行う次に掲げる行為をいう。」と規定され、 ア. 児童の身体に外傷が生じ、又は生じる恐れのある暴行を加えること。
イ. 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。
ウ. 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による前2号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。
エ. 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。
と4つの行為類型が規定された。具体的には、以下のものが児童虐待に該当する。

厚生労働省HPより
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殺人
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。


傷害
第二百四条  人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。


傷害致死
第二百五条  身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。


保護責任者遺棄等
第二百十八条  老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの
者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に
処する。


遺棄等致死傷
第二百十九条  前二条の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑に
より処断する。


逮捕及び監禁
第二百二十条  不法に人を逮捕し、又は監禁した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。

逮捕等致死傷
第二百二十一条  前条の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、
重い刑により処断する。




参考文献/『子どもの虐待防止・法的実務マニュアル』日本弁護士連合会子どもの権利委員会
       『子どものトラウマ』西澤 哲
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